街を歩いて
昨日の静岡新聞朝刊によると駅前の戸田書店静岡本店は
今年の5月で閉店するらしい。
静岡の街にはそれでもまだ大型書店が複数あるので
すごく困るわけでもない。でもそれはやっぱりショックな話。
2階の専門書フロアは地方にしてはかなりの品揃えだったから。
書店における実店舗の良さはいってみれば
「想像していないない未知の知識との出逢い」、そう思うな。
特定の本がほしいと決まっていれば検索して取り寄せが便利。
もしくは取り寄せなくてもネットにはいろんな情報があふれている。
(うそかほんとかはともかく、うん)
コンビニでは雑誌だけでなくいろんなムック本も売っている。
しょんないって言えばしょんないけれど、残念だなぁ。
戸田書店は丸善ジュンク堂と提携しているから
2の内から1を生かした、のかもしないけれど。
それはまぁ大きく言えば「静岡という街の活力低下」だ。
そうもって改めて一番の繁華街である呉服町商店街を歩いてみると
ざっと数えるだけで8か所はテナント募集の空スペースが。
1階フロアだけ数えたから2階も入れたら通り沿いだけで10か所はある。
いつも間にか増えている気がするな。
県下一の繁華街として人通りは多い。とてもにぎわっている。
でもあんまり安心できないな。
静岡市は条例で駅前などの特定エリアと大きな幹線道路沿い以外は
1000平米以上の小売業を業種業態を問わず規制している。
その政策が成り立つのは繁華街がしっかり市民の買い物の受け皿になり
他のエリアの個人商店が未来に渡って存続する。
そして、繁華街への公共交通機関が十分に確保されていることが必要。
その結果、静岡には郊外に大型商業施設はほぼない(増えていない)。
本来、スーパーマーケットやドラッグストアは住宅地エリアにあるべきお店。
そしてその業態を考えれば1000平米はちょっと狭い。
不可ではないけどちょっと不便な残念なお店になっちゃう。
ついでに言えば幹線道路に直面したら大渋滞になっちゃうから
少し内側に引き込み線の道路を想定するのが普通。
(日本平動物園の入り口を大回りに変更したのと同じ理屈だ)
だから、繁華街である中心商店街は絶対的に繁栄していないとならない。
だって郊外に便利はお店は作らせないという方針だもの。
はっきり言えば、呉服町商店街の活力が落ち込んだらそれはすなわち
静岡市の活力が落ち込む、そうゆうこと。
駅南のセンチュリーホテルの売却も報道された。
今はまだ売却されるだけの価値はあるのだと思う。
ただ、あの格式であの客室を維持できるだけの力がもう静岡市にはない。
そう思った方がいい。ニーズはあるけど今の時代には規模が大きすぎる、
そう言うことだと思うのです。
(仕事がら宿泊以外で利用する機会が多いですがいいホテルです)
都市としての活力・魅力の低下なのか社会構造の変化なのか、
衰退なのか変革なのか、それはまだわからないけれど
後から思い返せば「あぁあの時か」なんていう、そんな時期
かもしれないね。
専門店の時代が来るというか、
専門店化のニーズが増えそうな、そんな予感。
品ぞろえがどうこうよりも、物を選ぶ前にお店を・人を選ぶ。
そんな気がするな。
なんてことを思いながらお昼ごはんはいつもの
岩久食堂で、今日はチャーシューメン。
僕はみっしり固めのもも焼き豚が好みです。
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