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さて、今年も静岡の大道芸が終わり1週間。
雨が降ったりもしたけれど今年も楽しかったし、
楽しみにしているイベントです。
それは間違いないのだけれど、
なんだかすっきりしない気持ちもちょっとあり。
ひとりの観客としてだけでの「参加」であるけれども
記録として書いておこうかな、とも思う次第。
(ま、このブログ自体、訪問者はほぼいないので^^)
ここ何年かは規模が大きくなって4日間で180万人とかの
静岡とは思えない人出のイベントになったこともあってか
『大道芸』じゃないんじゃないかとも思えるわけです。
個人的にこのイベントは『大道芸を観劇する』のは主ではなく
『秋のいい天気の週末に賑わう街で出店のおやつを食べながら
ぽけっとしながらくつろぐよ。大道芸なんかも楽しんじゃうよ』的な
そんな位置づけで、きっとそんな人も多いんじゃないかな。
『雰囲気を楽しむ』そんな人が。
だから人だかりで『芸』そのものが見られなくても暴れる人もいないし
人出の多さのわりにみんなゆったりしている。
そんなところが静岡らしさでもあり、静岡らしいイベントだと思っています。
で、気になっている点はね。
『大道芸』って街角で出来るのがやっぱり基本なんじゃないかな、って。
据え置きの大規模な機材が必要になったところでもうそれは『大道芸』じゃないよ。
そんなパフォーマンスはすごいし面白いし楽しいけれどちょっと筋が違うんじゃないかな、
そう思うのです。そういうのは特別扱いで別枠でやればいいじゃん。
人手がかかっても、その都度片付けられるのが限界じゃないかな。
それと『大道芸』の楽しさは演者と観客の距離感だと思うんだ。
その近さ。
そういった意味でパフォーマーを『アーティスト』って呼ぶのはすごく違和感がある。
誤解が無いように言えば『アート』じゃないっていうことではなく、それだけでないでしょ、と。
美術で言えば芸術作品から民芸まで幅広くなんでもありなのが『大道芸』じゃないかな。
特に招待選手(?)などを「今年も来てくれました」って持ち上げすぎて大スター扱いのは
逆にその本質から外れてしまう可能性があるのでは?、そう感じています。
オン部門のパフォーマーが毎年ほぼ変わらないのもどうなんだろ。
これは『楽しみにしているからいい。来てくれないとつまらない』という異論があると
思うけれど、逆にいつもオンで出ている人がたまにはオフでこっそりと
全然違う芸をしてみるなんてものいいんじゃないかな。
それもスター扱いが強すぎるとやりにくいよね。
そしてこれは常に言われていることでもあり運営側は意識して行っていると思うけれど
和風の芸がない、というか芸風の幅が狭いよね。
もっとなんでもありでいいんじゃないかな。
ここもやっぱり『アーティスト』って呼び名が見えないハードルになって無意識に
いろんなところに働きかけているような気がします。
街を歩く観客が求めているのは『アート』じゃないはず。『驚き』『楽しさ』『happy』のはず。
というわけでここまでは前ふり^^。
そんなこんなでここ数年はオフ部門を主にお散歩しながら見て歩く、そんな『参加』。
去年からはサイエンスアクロバット『くす田くす博』をメインにしながら見ています。
で、彼が今年の最後のショーで
『サイエンスの枠を作って欲しい。
そうすればもっと多くのサイエンスパフォーマーが静岡に来る』
そう呼びかけていた。
彼のショーはだれでもできるでも「おー」となる科学実験と、アクロバット。
今年はそのアクロバットも「バランスというサイエンス」と言っていた。そうか、そうだね。
「物体の中心をとらえれば、その状態を維持する」
そう言いながら宴会芸ではなく科学としてのアクロバットをする彼は
真剣で面白くてかっこいい。
(いやいや宴会芸の彼もおなじくかっこいいわけだけれど)
YouTubeにある彼のプロモーション動画のなかで言っている。
(いやいつも言っているかも)
「科学実験とアクロバットを合わせた芸をみんなに見てもらいたくて
40で会社をやめました」
(⇒一言一句正確ではないよ、記憶で書いているから)
そんな彼の『静岡大道芸にサイエンスのカテゴリーを作ってくれ』という叫びは
自身の存在意義を高らかに謳い上げた、その瞬間だったと後からだけれど気が付いた。
サイエンスとアクロバットと宴会芸(自称)。
そんな彼の芸は静岡に来るパフォーマーのなかではかなり独自な存在。
だからこそ、来年もそのあともその場にいて欲しい。
それはオンでもオフでもどちらでも。
あ、でも。彼の科学実験はオフぐらいの距離感じゃないと伝わらないかも。
もしくはテレビ中継か客席付の大ステージ。
つまり中途半端に人だかりが多いオンのステージだと楽しさ半減かも。
いっそ「サイエンス」カテゴリー専用ステージを静岡駅南口(ロダンの彫刻辺)に作っても
いいんじゃないかな。駅南には「静岡科学館る・く・る」もあるし
そちらと連携なってことをしても面白そう。
大道芸ワールドカップの枠からは超えるかもしれないけれど
むしろ全体がさらに大きく広がる、かも。
そう思って検索してみたら、同じ時期に「る・く・る」でサイエンスショーやってるじゃないか。
静岡市の施設だし、なぜ連動させない!お役所仕事にはびっくりだよ。
南口に場をつくれば駿河区だから遠く離れた区役所横にステージ作らなくていいし^^。
関係者じゃない単なる観客がこれを書きながら思いついた案だけれど
そんなに悪くないんじゃないかな。
『大道芸の街 静岡』だけでなく『大道芸と科学実験の街 静岡』
というわけで、
くす田くす博さん来年も静岡来てね。
待ってます。
*****
<11月11日追記>
同じ内容の記事をmixiに掲載していたところ、
ご指摘をいただきまして私もそのとおりだと思いましたので
一部内容を削除しました。
削除した内容は
「駿河区・清水区のサテライトポイントは意味がない」というもの。
それぞれのサテライトポイントで楽しまれた方とパフォーマー様に
たいへん失礼な発言でした。この場でお詫びいたします。
申し訳ありませんでした。
サイエンスアクロバティックくす田くす博
『物体の中心を捉えればその状態を維持する』
大人気で今日はおあずけくまさんカステラまた来年。
大道芸ワールドカップを考える。
駿府公園は史跡なのかどうなのか。
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