ある日のひとりごと
そんないつかの日記より
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「ことば」は「おもい(思い・想いどちらでも)」である。
言葉の量はそのおもいの量に比例する。
おもいが言葉を作り、その作られた自身の言葉に
またおもいは引きずられる。
言葉を閉じれば必然としておもいは減じる。
人と人とは本来、なにもつながっていないのが
ありのままであるというのに、勝手なおもいは時に
理不尽な欲を作る。ちいさいちいさい、まるでそれは
当たり前に感じられてしまうような、欲を。
本来、なにもつながっていない「なにか」に
「つながっていない」と失望するのは愚かしくもあり、
そして、その愚かさが人とも言える。
自分にとって、当たり前のちいさな行為を
他に自然と求めること、それも突き詰めれば
ひとつの欲に他ならない。
自ら何も手にしていないことを知りながら、
「何も手にしていない」と嘆き悲しみ怒ることは
人間らしくもありながら、ひどく滑稽である。
時に、理不尽さを知りながらその滑稽な衝動に
いっそ身を任せたいと思いながらも
それすら出来かねるのはこの身のかわいさゆえの
小心に過ぎない。
自分以外の何者にもなんの責任はない。
すべてはこの自分の器量のなさ、ゆえなのだ。
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