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父 ~5~

Sdim9339

家からすぐちかくの散歩の土手はこのところ工事中。
新幹線の鉄橋から下流にむかって順番に。

僕がまだちいさい頃、近所のみんなと駆け上がった水路の土手も
一回りおおきくなって模様替え。
まぁ土手ってのはもともと人工的な建造物で水害を防ぐのが目的だから
時代時代で新しくなっていくのはあたりまえ。
(それでもおそらく江戸時代からつづくであろう松並木はしっかり残っておりますよ^^)

新しく敷きつめられた芝生はまだまだ養生中でからからと乾いたような麦わら色。
それでも所々ににょきっと伸びてるスギナたち。
僕は土手のまんなかあたりまで降りてみて、そっと上を見上げてみる。

あっ、いたいた。
スギナの近くにはやっぱりにょきにょき土筆ん坊。

上から見下ろしていてはどこにいるのか分からない土筆たちも
下から見上げてあげるといろんな所で顔をだしてるのがよくわかる。
そんなことを教えてくれたのは父だったなぁ。
そうやって思い出すときっとこうやって散歩に行っていたんだね、きっと。

こうやって土手はあたらしくなったけれど、そこのしっかりがんばっている土筆たち。
だから新しくなってもいままでと同じ「いつもの土手」、そう思えるね。

Sdim9315

月日がたつのは早いものでいつの間にか、もう20年とちょっと。
甲斐性のない僕はいまだにしょんない独り者で
こうして写真を撮りながら(仕事もしながら^^)暮らしてる。
そろそろ自分の歳も考えなよって自分で思っているけれど、まぁとりあえず元気です。

そして今年もいちごのショートケーキを今日は食べるのです。
きっと姉はおんなじようなことを想いながら桜餅を食べるのだろうなぁ。

(DP-1)

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